第9回アナリスト委員会勉強会
日時:2015.7.23(木) 19:00~21:00
場所:エクスペリアンジャパン株式会社 会議室
<参加社>
・アンティー・ファクトリー
・エクスペリアンジャパン
・サイクロン・クリエイティブ
・フライングハイワークス
・クロスコ
・ウズ
・揚羽
<議題と議論内容>
ランディングページの効果測定
A/BテストによってLPをブラッシュアップしていく事例と、ユーザー像とシナリオを想定してLPを改善した事例を元に、意見交換を通して得られた知見を掘り下げ、メンバー内で共有しました。
■事例1 A/BテストによるLPブラッシュアップ
LP制作にあたり競合他社の打ち出しを洗い出し、要素としての候補とLP内のシナリオを仮説としてプランニング。広告とLPのセットとして複数案をローンチする。各セットの反応を計測して、A/Bテストを実施。成果の出たもの、出ないものを見比べて、要素や流れの問題を検討し、改善案としてブラッシュアップしていく。
計測指標は基本的にCTR、CVR、CPAとなるが、テスト結果は如実に出ることが多いため、優劣の判断はしやすい。しかし、要素の判定がしづらい場合や、目的がコンバージョンのみならずブランディングや認知獲得の場合には、ページ内のクリックイベントやヒートマップを併用することで、LP内要素の受容性の見極めに有効となりそう。
また、LPで反応を得るためのテクニックとして、動きのあるクリックボタン(緑地、Flash)、お得がダイレクトに伝わる訴求コピーや打ち出しが有効となりそう。
■ 事例2 ユーザー像とシナリオを想定してのLP改善
LPプランニング時に、Webサイトのアクセスログを用いて、コンバージョンユーザーの来訪きっかけと閲覧コンテンツをヒモづけて、ターゲットユーザーの具体化を行った。流入動線と閲覧内容をLP施策に盛り込むことで、コンバージョン向上、目標達成という成果を得た。
計測はアクセスログとヒートマップ。指標はCVRとページ内閲覧深度。いずれも非LP時に比べて向上していた。ユーザーインサイトの更なる導出に向けて、営業担当からのヒアリングや顧客へのインタビューを行うことができれば、ストーリーが膨らみやすくシナリオの幅も広がる。
また、ユーザビリティを配慮したフォームについても報告があった。項目が多く離脱をおこしやすいため、全体を3つに分割しアコーディオンにすることで心理的な負担を軽減した。
■まとめ
・ LPは営業ツールでもあり、どのように来訪者を口説くのか、仮説構築が重要
・ 仮説構築では、クライアント営業サイドへのヒアリング、コンバージョンユーザーのログ解析、競合分析が有効
・ LP制作においては、訪問者の背中を押すコンバージョンボタンの大胆な打ち出し、お得訴求(今だけ、プレゼント、割引)が効果を押し上げる。フォームはLP一体型の方がコンバージョンが得やすい。なるべくシンプルにユーザーフレンドリーに。
・ 事後の効果測定では、クリックによる反応のみならず、ヒートマップを用いることで中止されたコンテンツの理解に役立つ
<次回のテーマ>
・ Google AnalyticsのABテスト機能の紹介
・ サイトリニューアル前後の分析方法について(実際に手を動かしてみる)
・ 1年の反省・次の1年何をしていきたいか
<次回の日程/場所>
日時:2015.8.20(木) 19:00~21:00
場所:クロスコ株式会社 会議室(仮)