第8回アナリスト委員会勉強会
<日時:開催場所>
2015.6.18(木)19:00~21:00
場所:エレクス株式会社 会議室
<参加社>
・アンティーファクトリー
・クロスコ
・サイクロン・クリエイティブ
・エクスペリエンスジャパン
・ウズ
<議題と議論内容>
前回まとめたWeb サイトユーザー像把握のための主たる3種の方法について、具体的な実行手順や注意点について議論しました。
A:消費者調査
■Webアンケート調査
1)調査モニター(パネル)を保有しているアンケート調査サービスを利用
例:アンとケイト、ファストアスク等
実際にサイトに来訪するユーザーかどうかはわからない。
ユーザー像としての把握は可能。
2)Webサイト上でアンケート実施
バナーなどでアンケート画面へ誘導。
サイトを実際に使っているユーザーに対してアプローチ可能。
調査自体にコストがかからない。
3)会員に対しアンケートを実施
メールなどでアンケート画面へ誘導。
サイトを実際に使っているユーザーに対してアプローチ可能。
調査自体にコストがかからない。
4)調査会社に依頼してアンケート実施
品質は担保できるが数十万単位でコストがかかる。
Webアンケート調査はサンプルなどが多く比較的取り入れやすい。
■インタビュー調査
1)グループインタビュー
グループ全体での意見になるためWebサイトユーザーの把握には不向き。
2)デプスインタビュー
回答に対しその場で深く掘り下げることができる。
同条件で5人インタビューすることが望ましい。
1)2)共通してインタビュー調査は手間とコストがかかるため手軽に取り入れることは難しい。
インタビュー調査はまずは調査会社などプロと組むことが望ましい。
ユーザーテストサービス「UIscope」を利用すると、回答に対し質問もできるためWebアンケートよりも状況がつかみやすい。
B:会員情報、DMP、アクセスログ
■各種データの結合
・販売情報とアクセスログ
・アンケートデータとアクセスログ etc
アクセスログと他のデータを掛け合わせることでユーザーについて深く知ることができる。顧客情報、購入情報など一歩踏み込んだデータまで見ることで、クライアントとの繋がりを強固なものにすることができる。
■データの結合に必要なこと
・導入コスト
・システムに関する知識、技術
・データの組み合わせ、分析の知識 etc
実際に取り入れるには、コスト、時間、知識、技術などクリアすべきことが多い。
C:サイト内検索、問い合わせ
■フリーアンサー分析
サイト内検索に入力された内容や、お問い合わせの内容を分析する必要がある。
1) テキストマイニングツールを使用して分析
テキストマイニングツールはコストがかかるものが多い。
2) 自力でフリーワード分析
エクセルでアフターコードする。件数が少ない場合はこの方法でも分析可能。アフターコードなど分析の知識が必要。
3) ツールを使う
「見える化エンジン」などのテキストマイニング&レポートツールを使用する。
フリーワード分析は手間がかかるので、コストが見合うのであればツールを使用して分析できることが望ましい。
まとめ
Web サイトユーザー像を把握する手法は様々あるものの、実際に取り入れるにはコスト、工数ともに掛かるものが多い。しかし、可能な部分から取り入れて深堀していく必要がある。
<次回のテーマ>
ランディングページの効果測定について、手法や実施の注意点を議論します。
7/23(木)19:00~
場所:エクスペリアンジャパン株式会社 会議室